
2014年11月に10日間
お友達と2人で
はじめてハワイに行った
時の旅行日記です。


サーフィンや観光が続く中
私がひとつだけ「どうしても行きたい」と
お願いした場所がありました。
ハワイに点在する“ヘイアウ”という聖地です。
ヘイアウとはハワイにある聖域、聖地。
日本で言う神社やお寺、お祈りの場を指します。
私が感じたヘイアウ、
日本人として神社仏閣に行くような
「パワースポット巡り」という感覚で
踏み入れてはいけないような雰囲気を感じた。
プウ・オ・マフカ・ヘイアウ、静かなる聖域
ワイメア湾を見下ろす高台にある、
プウ・オ・マフカ・ヘイアウ。
広い敷地に、石が静かに
積み上げられていました。
なぜか写真を撮らなかった。
撮ってはいけない気がしたのか、
それともガイドの英語をなんとか理解しようと
全神経を集中させていたのか。
入り口はわかりにくく
きっとひとりでは来られなかったと思う。
私たちも、ガイドに連れてこられなければ
見逃していた場所だった。


この道の先を進んでいくと、
ワイメア湾が眺めることができる。
大波が来る時はここで波チェックをするらしい。
クカニロコ、いのちを迎える場所


赤土の道を抜けた先に、
静かな空間が広がっていた。
何の説明もなく車を降り、波チェックかな?と
軽く構えていた私たちは、
すぐにその空気の違いに気づいた。
ここは、かつて王族の出産が行われていた場所。
触れると子宝に恵まれるという石が
あったけれど、私は触れなかった。
手を伸ばせなかったのは
この空気に、圧倒されたからかもしれない。


プウ・オ・マフカ・ヘイアウのヘイアウとは
また違った空気感。
プウ・オ・マフカ・ヘイアウは
わぁーすごい!ってだけじゃなくて
いろいろあったんだなーと
何かを考えさせられるような感じだとすると
こちらはは爽やかな、
フレッシュな気持ちになった。
案内板もあったし、
ガイドが説明してくれたけど
そこまでの英語力はないので・・・
ただ、ただ空気を感じたのみ。
ケーブの記憶、名前のない神秘


次に訪れたのは
名前も知らないまま連れて行ってもらった洞窟。
あとで調べたら、おそらく
Kaneana Cave(Makua Cave)
だったと思う。
岩肌に沿って、天井からフレッシュウォーターが
したたり落ちていた。
静かで、少しひんやりしていて、
私たちはただ、その空気を感じていた。
ここがどんな場所なのか
私は何も知らなかった。



正直、今も知らない。
でも、言葉を持たずとも、
何かを受け取れる場所がある。
ハワイの聖地には
そんな力があるように感じた。
風に花の香りが漂う島で
ハワイを歩いていると
ふいに花の香りが風に乗って届く。
そこにいるだけで
自然からエネルギーを受け取っているような
気がする。
島全体が、ひとつの大きな
“神聖な場所”なのかもしれない。
そう思う瞬間が旅のあちこちにあった。


今になって思う。
場所の名前も知らないのに
「連れて行って」ってリクエストした
自分にツッコミたい。笑
当時はWi-Fiも今ほど整っていなくて
ネット環境は不安定。お友達が持っていたWi-Fiルーターもなぜかうまく繋がらず
結局ふたりでスタバやロイヤルハワイアンセンターのWi-Fiに頼っていた。
でも、だからこそ目の前の景色に
集中できたのかもしれない。
ハワイの神話や歴史を当時より少し知った今、あの場所をもう一度訪れたら
きっと、見えるものも、感じることも、まったく違うんだろうな。

